講師インタビュー

寄り添い、伸ばし、羽ばたかせる。
育てるのは、知識と技能を
現場でフル実践できる人材。

ベーカリー運営を知り尽くした
人気講師が疑問に答えます

1. BASEさんの研修は、どのような背景を持つ企業様が、どのような理由で選ばれる場合が多いのですか?

昔は現在ほど焼きたてパンの製造ノウハウが普及していませんでしたので、新規お取引先様で、かつベーカリー未経験の方が基礎~応用まで学びにくることが多かったように思います。

現在は、市場の成熟化や購買環境の変化が進んできたこともあるのか、既存のお取引先様がレベルアップを図ったり、学び直しをするためにご利用いただく機会が増えてきましたね。特に本部のトレーナー様、店舗スタッフ様は意欲的です。

市場の成熟化に伴い、競合との差別化要因が希薄化していることは確かです。今一度、抜け落ちてしまっている基本の徹底や、戦略性などを補完する必要があります。そのために多くのお取引先様が、弊社の研修をご採用いただいているのだと理解しています。

2. 研修終了後、受講生の方はどのように成長しますか?あるいはどのような変化が起こりますか?

もともとの経験のあるなしで異なりますね。未経験の方の場合、最初は何もできない状態からのスタートなので不安で一杯のご様子ですが、基本となる技術や知識がついてくると、上達していると実感し、自信もついてきます。すると、前向きに工夫をしてくださるようになり、次第に楽しそうなご様子でパン作りをしてくださるようになります。

一方、経験者の方にとっては、正しい情報や理論を体系的に学びなおせる機会にもなります。普段、疑問に感じたり、相談したいと思う瞬間があっても、周囲に頼れる人がいない場合は、仕方なくご自身の判断を頼りに進めますが、ご自身のやっていることが本当に正しいのか、悩んでいらっしゃいます。そんな方々が、受講後、悩んでいたことが解消され、明るく自信にあふれる表情になっていくのを見るのは本当に嬉しいです。

3. 受講生の方は、具体的に、どのぐらいの期間、どのような研修を受けるのでしょうか?代表的な例を教えてください。

■研修センターで研修を実施する場合
未経験の方を対象にする場合、推奨しているのは、理論や製パンの技術的な基礎を10日間かけてじっくり学んでいただくコースです。初日にパンの歴史、原材料、製パン工程などの講義を行い、残りの期間は分割・丸め・包あん・伸ばしなど基本の作業を繰り返し行い、理論や技術を身につけていただきます。

■店舗研修の場合
店舗での研修は、主に販売や接客の研修のご依頼をいただくことが多いです。年間で研修計画を組み、定期的に講師が店舗にお邪魔し、実践的な研修を展開しています。店舗研修は、現場の状況に合わせて実施内容をカスタマイズしながら進める場合が多いです。店舗ごとの課題をキャッチアップし、いつまでに何をどう改善したいかを決めて、年間計画に落とし込みます。以前は単発型で実施していたのですが、その後の経過まで追跡することが難しいため、どうしても現場での応用や成果追求については、受講生の主体性に頼らざるを得ない状況でした。今は契約期間内のコンサルティング研修スタイルなので、計画的かつ建設的に進められるようになっています。

4. オンラインでも研修プログラムがあるそうですね?どのようなプログラムなのでしょうか?

■オンライン研修の場合
オンライン研修は、まず、リアルタイムでのオンライン参加型と、所定の研修動画を視聴して学習するマイペース学習型の2タイプがあります。
オンラインのカリキュラムは「製造」、「販売」、「売場」、「数値(計数)」など多様な講座を揃えています。ご依頼として多いのは、「数値(計数)」や「販売」の研修です。受講したお取引先様の割合をみると、遠方のお取引先様が多いですね。現地で研修したくとも、距離の問題でなかなか集まることが難しい場合、オンラインでの研修が便利のようで、積極的にご採用いただいています。

5. 藤田さんが講師として最も大事にしていることベスト3を教えてください

1つめは、「研修は楽しく」。研修では、研修生自身が成長したことを実感し、喜びを感じていただけるようなコミュニケーションを心掛けています。これは18年前、今の仕事に携わるようになった時に、直属の上司が言っていた言葉です。この言葉を今でもずっと心がけています。

2つめは、「教えるというよりも伝える」。教える仕事に対して悩んでいた時期に、「自分が持っている知識や技術を伝える気持ちでやってみたら?」とアドバイスを受け、気持ちが楽になりました。同時に、常に自分自身のスキルや知識を磨き続けることの重要性にも気づかされました。先生である自分に求められていることを理解し、学び続けることにゴールはないことを教えてくれた言葉です。

3つめは、「否定しない」。製パン技術には多様な方法論があります。今までその方が積み重ねて来たことについて、弊社で指導する方法と異なっていたとしても間違っていると指摘することはしません。ただし、未経験の方に教える立場であるなら、未経験の方の目線で理解しやすい方法、再現しやすい方法を指導していることを伝え、ご納得いただけるようなコミュニケーションを図ります。その結果、従来の方法を変更していただくことはありますね。あくまでも目指すゴールに向かう方法の1つを指導している感覚が強いです。

6. お取引先様の声によると、BASEさんがお客様に高評価を頂いているポイントは、
「指導時に、一般的には感覚的に教えがちなところを、理論や根拠に基づき、誰もがわかるようにかみ砕いて教えてくれる。その教え方が非常に実践的で、まずはやってみせてくれる」点によるところが大きいようです。
BASEさんの指導方針が現在のように至った背景を教えてください。

研修を受ける方は、店舗運営上必須である、技術、知識、知見などの実践知を求めています。また、それを複数の店舗で水平展開をすることを目標にしています。すべての実践知に共通しているのは、誰でもどこでも安定して美味しいパンを提供すること。そのための教えを提供してきたつもりです。実践知を必要としているのは、パン製造の職人ではなく、現場で働くパートナーさんや、日本語を一生懸命覚えたばかりの外国人技能実習生の方などです。誰でも一からしっかり学べば身につけられるような実践知の展開を目指し、教えの技術を発展させてきた背景があります。

7. 今まで受講生に言われて一番嬉しかった言葉、アクションを教えてください。

外国人技能実習生の研修を行った際に、最終日に研修生の皆さんから手紙をもらったことです。最初、封筒を手渡されたので、「なんだろう?」と思いましたが、通訳さんから、皆さんが感謝の気持ちを伝えるために、手紙の準備をしていたと聞きました。私への感謝の気持ちを伝えたいからと、手紙を書いてくださった皆さんの想いに心を打たれ、とても感動しました。

8. 最後に、ベーカリー研修を受講するかどうか迷っていらっしゃる方に向けて一言どうぞ!

現状の店舗運営に対して、疑問や懸念を抱いている方は非常に多いと感じています。そのような方々に対して、次のステップに向かうための具体的な打ち手を提案できるのがBASEです。やる気や意欲はあるけれども、次の成長に向けて何をどうすれば良いかわからない、という方々に、ぜひ弊社の研修を受けていただきたいです。
ベーカリーで働く皆さんの、スキル・やる気・笑顔をプラスにするため、研修を通して私たちがとことんサポートします。ぜひ一緒に学んでみませんか?

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